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雛人形を供養する方法 −東郷神社の人形感謝祭−

雛人形を供養する方法 −東郷神社の人形感謝祭−

 いま東郷神社(神宮前1-5-3)では、ひな祭り用をはじめとした人形の供養を行う「人形感謝祭」が行われている。愛娘の成長を年に一度華やかに彩ってくれた雛人形も、その子が成長した今となっては捨てるに捨てられず、かといって置き場所もなく・・・と悩んでいる家庭も多い。そこで昨今、愛着ある人形に報いるようなお別れをしたいという希望者が、寺社仏閣を訪れる例が絶えないという。東郷神社の権禰宜・田村武氏に話を聞いた。
 田村権禰宜よると、ひな祭りを過ぎたころに、行き場を失った人形を御祓いした上で処分してくれないか、という相談が持ち込まれることはずっと昔からあったという。だが近年そうした例がさらに増える傾向にあったため、5年程前から毎年3月のこの時期、雛人形をはじめとした和・洋の人形、ぬいぐるみなどを供養する「人形感謝祭」を行うようになった。
 また、元来雛人形を飾る風習は厄除けのためのものだったそうだ。生まれたばかりの子供、特に女の子のために人の形を模した人形(ひとがた)を作り、子供に降りかかるはずだった災厄を代わりに背負わせたのがそもそもの始まりだという。従って厄が乗り移った人形(ひとがた)は、古くは厄払いのため川に流すのが一般的だったということだ。
 色とりどりに着飾った高級人形を簡単に川に流すというわけにはいかないが、代わりに現代の神社では「人形に乗り移った魂を御祓いによって抜き取り」、物に帰した上で「お焚き上げ」の方式で処分してくれるのだという。
 現代と近代化以前の日本では雛祭りのスタイルも意味合いも大きく様変わりしたかもしれないが、「人形に魂が宿る」という感覚を今なお多くの日本人が共有していることを、権禰宜は「なんだか嬉しいことだ」と語る。
 東郷神社の「人形感謝祭」は3月末まで随時申し込みを受け付けている。費用は1回当たり3千円。なお、明治神宮でも例年10月に行われ、多数の人形が供養されている。
(2006-03-01)

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