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事実と違うパースを被告側が修正、原宿団地訴訟の8月26日弁論で

事実と違うパースを被告側が修正、原宿団地訴訟の8月26日弁論で

 原宿住宅団地(渋谷区神宮前3丁目)の高層マンションへの建て替えを巡って、近隣住民が原告となって提訴している事件の第3回口頭弁論が8月26日、東京地裁で行われた。
 前回(6月10日)の弁論では、団地関係者が作成して住民説明会や東京都への建築許可申請などに使っていた完成予想図(パース)が、実際と大きく食い違っていたことが表面化。原告側では、公開質問状を出して広く世論に訴えていたが、この原告(近隣住民)側の指摘に対して、団地や被告(東京都)側は無視し続けたものの、裁判所に対しては今回、新たな準備書面を提出して、事実上の修正をおこなった。
 ただ、ピロティの高さが約2倍に誇張され、柱の数を減らしていたことや、実際にはあり得ない「北から陽がさしている」といった不自然さは、一定ていど是正されたものの、「公開空地」をゆったり確保して明るく開放的な高層マンション(高さ60叩砲箸靴読舛出していることに、変わりはない。
 こうした中でも、計画中の新マンションの中庭が、実は道路に面しておらず、建築基準法にいう「住環境の改善に資する」はずの「公開空地」が、その要件を満たしていないことが、いっそう鮮明に浮かび上がってきている。
 従来の原宿団地は、実質的に”公園”としての機能も持っていたが、次回(10月21日午前11時15分、522号法廷)の弁論では、このあたりが焦点となるとみられる。
 原宿団地の管理組合(坪郷佳英子理事長)では、8月10日付けで、マンション建て替え円滑化法に基づく東京都22件目の事業として、「原宿住宅マンション建て替え組合」の設立認可を得ており、今年12月にも着工の構えを見せており、2013年5月の竣工を見込んでいる。
 ただ、世間一般では、建て替えでも、従来の面積とほぼ程度の居住空間しか得られないケースも多い中で、原宿団地では、総合設計制度に便乗して「2倍をかなり上回る面積を自動的に手に入れる」計画で、権利者には有力・有名人も含まれていることから、「あまりにも強欲な」といった批判が強まっている。
(2010-08-26)

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