ヘッドラインニュース

2020年東京大会事前キャンプ地に世田谷区  都内初の覚書締結

2020年東京大会事前キャンプ地に世田谷区  都内初の覚書締結

 2020年東京オリンピックでアメリカ選手団が、世田谷区の施設を事前キャンプや期間中のトレーニングに使用することが決まり13日、アメリカオリンピック委員会・世田谷区・JOCとの間で覚書を締結した。事前キャンプに関する覚書締結は、都内の自治体では初めて。
 選定理由についてアメリカオリンピック委員会のアラン・アシュレイ強化本部長は、「多様な多くの施設が一か所に集まっており、交通アクセスなどロケーションが良い」と説明した。選手団の参加人数はまだ未定だが、1000人超の見込み。利用施設は、区立大蔵運動場と大蔵第二運動場の利用を予定しているという。

 覚書締結に際し、保坂世田谷区長は「世界のトップアスリートと直接触れ合えるまたとない機会なので、幅広い区民の方々との交流の機会を設けたい」と挨拶。世田谷区は人口約88万人で、区内に93の小中学校、13の大学がある。
 舛添知事は「世界的に有名な選手が多い中で事前キャンプ地として評価して頂け大変嬉しく思う。子供たちが、世界のトップアスリートと交流できる絶好の機会。スポーツの交流を通し、グローバルな人材を育てるなど本当の意味での国際交流を図っていきたい。また、世界では、大都市間の競争が激しくなっている。東京都では今、都内各地でのWiFiの無料使用やボランティアの養成など進めているが、交通渋滞の全くない都市を世界で初めて創ることも目指している」と語った。

 都は同日、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、多摩・島しょ地域における事業を推進するため、東京自治会(館府中市)に推進拠点を設置すると報告。東京都市長会、東京都町村会、東京市町村総合事務組合と連携し、大会の魅力を伝える「ギャラリー」の開設、事業の展開に資する「セミナー」や取組の推進に向けた会議の開催を手掛けていくとした。

 また、2020年同大会に向け国際交流を深めようと、オランダ大使館等が日蘭の小中学生を対象とした車椅子バスケットボール体験会を開催。子どもたちは、慣れない車椅子に悪戦苦闘しながらも、招待された日蘭の車椅子バスケットボール選手と共に、車椅子バスケットボールを楽しんだ。
 出席したオランダのルッテ首相は「スポーツは誰でも楽しむことができるものだ」と挨拶。舛添知事は「パラリンピック競技大会を2回行う都市は、東京が初めて。2020年大会を契機に、ハンディキャップがあっても残された機能を使ってその人らしく生きられる社会が構築できるよう、ノーマライゼーションに基づいた街を創りたい」と語った。

(2015-11-14)

最新記事一覧

ヘッドラインニュース一覧

創刊にあたり

現実をみつめる冷静な目
原宿新聞編集長 佐藤靖博

www.harajukushinbun.jp

虫に書く

事案の真相に鋭いメスを
「巨悪は眠らせない」

www.harajukushinbun.jp