原宿新聞

明日から百条員会　豊洲移転問題　小池都知事会見

　小池都知事は､10日午後3時から都庁で定例記者会見を開いた。このなかで小池氏は明日から開かれる百条委員会の証人喚問について、審議は議会で対応していただくものとしたうえで、「なぜ土壌改良の工事費用がこれほど高騰したのか。また瑕疵担保責任はなぜ免除されたのか、など都民の関心は高い」と言及、また豊洲の地下の汚染水問題については今月末の「モニタリング調査の結果をまちたい」との考えを示した。
　10日は東京空襲の日。都知事は冒頭、72年前のおよそ10万人が亡くなった惨事に哀悼の意を表すとともに、11日は東北大震災から6年。国民、都民の安心と安全が何よりも大事だと話した。このほか、働き方改革の取り組みなどを報告、記者団との質疑応答に入った。
　質疑では焦点となっている豊洲の移転問題に質問が集中。都知事は百条委員会の証人喚問による真相究明とともに、調査結果を待って移転問題を判断するという立場を改めて明らかにした。また10日発売された文藝春秋の石原元知事の記事について「あれは小説ではないか」と批判、都知事立候補をあたかも小池氏が依頼しかたのような表現があるが、事実は全く逆。石原氏から出馬を依頼されたと話した。このほか、国政については現状は全くそうしたことは考えていない。7月の都議選に革新勢力を送り込みたいと新会派設立に意欲をみせた。
（2017-03-10）