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「食のセントラルアパート」裏原宿に

12月1日裏原宿にオープンする、新しい和風カフェのコンセプトがユニークだ。若手アーティストやデザイナーが、一定期間自分の作品をエキジビジョンするレンタルスペースは多いが、料理人の場合そうした場所は皆無。今のところ名称未定のこの茶店では、いずれは自分の店を持ちたいという職人たちに、成功への足がかりを提供しようというものだ。
「地元の住民や原宿で働く人を、本格派の甘味でもてなす憩いの場にしたい」というこの店。店内の造りも和のテイストにこだわっており、メニューも甘味や和スイーツが一応の基本線だ。最初にここで腕を振るうのも、大阪で評判の本格派たこ焼き店「匠屋」と、京都の老舗料亭で修行を積んだ和菓子職人のコンビ。だがこの両者の組み合わせも一定期間の後は、新たなメニューを作る次なる職人に交替するのだという。
いわば料理人のためのレンタルスペースだが、この店を企画したURHARA.ORGの高橋さんは、プロジェクトの背景を原宿の家賃の高さにあると説明する。
若者文化の中心地原宿で店を出したい料理人は数多いが、現状50万円前後とも言われる家賃負担では至難の業。苦労してオープンしたはいいが、ランニングコストが嵩み敢え無く閉店、という店が枚挙に暇が無いのが現実だ。
だがそれに対しこの店では、常時2〜3組の店、職人が、敷金礼金なしで店舗スペースをレンタル。家賃負担もシェアするため、資金面でハンデのある若者が、格段に低いリスクで出店できる仕組み。
「最近、原宿からカリスマ性のある人物が少なくなっている」との危機感から、才能ある若者のチャレンジを促す方法は無いかと考え出されたというこのプロジェクト。かつて糸井重里氏や浅井慎平氏ら多くの新進クリエイターが、セントラルアパートで半共同生活をしながら新しい文化を作り上げた70年代原宿。今回のプロジェクトが最終的に目指すものも、どうやら「食のセントラルアパート」創造にあると言えそうだ。
URAHARA.org
(2006-11-17)
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