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渋谷区内の「狭あい道路」、条例策定し拡幅へ 平成20年度までに

 幅が狭いために、火災などの緊急時に車輌が通行できない「狭あい道路」を無くそうと、平成20年度までに条例を制定する動きが渋谷区で始まっている。
 昨年12月の議会で桑原区長が検討委員会の発足を明言したもので、平成19年度中には発足の運び。総予算は数百億単位、時間に換算すると「百年でも足りない」との見方もある大事業だが、区としては正式に条例策定することで、実現の端緒に就きたい考え。
 渋谷区の「狭あい道路拡幅整備事業」は13年前の平成4年にスタート。建築基準法上も規定を満たさない、幅4メートル未満の道路に面した建築主に助成金を出すなどして拡幅への協力を求めたものだが、建築主個々の判断に委ねるものでもあり実際には難航。
 これを条例策定することで、協力建築主への金銭補償を強化する方向で検討、さらに拡幅後数年で元のように使用されてしまう例も多いことから、道路としてのスペースを確保できるよう、両脇にL字溝を入れる計画などについて検討されるものだ。
 狭あい部分によって通行に障害を抱える道路は、平成8年土地利用現況調査によると、渋谷区全域の公道のうち146.2キロメートル(うち区道72.8メートル)。これが5年後の平成13年になっても144.5メートル(区道71.8メートル)と1,2メートル程度の改善しか見られなかったもので、条例化の必要性が叫ばれていた。



(2007-01-12)

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