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【おみせ拝見】2010-08-12

生活品からファッション品へ、手ぬぐい専門のJIKAN STYLE表参道店

「手ぬぐいはタオルと違って、アートになる」ーーだから、自社デザイナーのほか、多方面のクリエイターと組んで、新商品の開発と新たな需要開拓に力を注ぐ。

生活品からファッション品へ、手ぬぐい専門のJIKAN STYLE表参道店

 「手ぬぐいを、みやげ物や雑貨としてではなく、新しいファッション品として打ち出したい。オシャレを考えたとき、発信力のある原宿表参道エリアなら」ということで、ほとんど表参道のケヤキ並木にも近い、キャットストリート沿いに出店を決めた。オープンしたのは、今春3月21日。
 1階はドイツ系の化粧品店、その建物の2階に入った。 ちなみに、右隣は、作家の筒井康隆邸。
 宮本基広営業統括部長によると、「森や川といった、自然的なものを表現したかった」として、コンセプトは「ネイチャーシュラークル」。「古い友人」という商環境デザイナーで、スーパーマニアックの代表でもある今福彰俊氏に負うところが大きい。売り場面積は約50平方叩バックヤードも含めて約56平方叩
 「手ぬぐいはエコロジー」という発想から、ディスプレーは、ハニカム(蜂の巣)構造。イタリア製ナイロン糸を織って6角形の器をつくり、そこに手ぬぐいを乗せる。光を受けてキラキラ光るナイロン糸が、時間の経過に伴い、角度によって見え方が変わる。店名の「JIKAN STYLE」(ジカンスタイル)は、漢字で書けば、“時感”。

 もとはといえば、「小幅綿布」の産地として知られる泉州・堺で、“注染技法”と呼ばれる伝統的な手染めの染色技術を、守り育ててきた「宮本」が母体。したがって、宮本では今も手ぬぐいのほか、浴衣や晒し反物などの製造・卸売りを続けており、大阪市内に本社、両国に営業所を置いている。従業員は、工場を除いても24人。
 いわば、JIKAN STYLR表参道店は、メーカーの直営1号店。「タオルはファッションになりにくいが、綿布の手ぬぐいはアートができる」とみて、「生活品からファッション品への転換」に賭ける。
 表参道店は「新しい手ぬぐい層の開拓」を目指す最前線。だから、幅広い分野のクリエイターたちとのコラボにも熱心。今春は上田バロン(イラストレーター)、榎並宏(ライティングデザイナー)、澤田洋史(ラテアート世界チャンピオン)、スーパーマニアック(インテリアデザイン)、仲佐猛(フョトグラファー)、俐東真未也(イラストレーター)の5氏およびスーパーマニアック(インテリアデザイン)が参加。デザインが揃い次第、随時発表していく、という継続型の企画だ。
 しかも、売り上げの一部を文化・自然保護団体に寄付するという社会貢献型企画でもある。

 市場開拓という点では、「スポーツ手ぬぐい」「ヘアアクセ」などへの進出も見逃せない。スケートボーダーとしても活躍してきた、ラテアート世界チャンピオンの澤田洋史氏とのコラボで、カジュアルなスポーツ手ぬぐいが、今秋から登場する。そこにはラテアートの新柄が描かれている。価格は1600〜1800円(本体)の予定。
 もうひとつは、手ぬぐいを頭に巻き、その上にカチュームをかぶせてターバン風に仕上げるという提案。すでに流行の兆しもあって、有望視されている。

 150−0001 東京都渋谷区神宮前5丁目5・11 2F
 電  話  03・3797・3621
 営業時間  午前11時〜午後9時

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