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渋谷区で自転車の自由な乗り捨て可能に  新たな公共交通機関に位置付け

渋谷区で自転車の自由な乗り捨て可能に  新たな公共交通機関に位置付け

 10月1日から渋谷区内でも、気軽に自転車を借りて返却できるシステム(コミュニティサイクル)事業が始まる。渋谷区内の公共施設や駐輪場、民間用地などにサイクルポートと呼ばれるコミュニティサイクル専用の駐輪場を設け、そこに配置された自転車を会員になれば自由に利用することができるサービスだ。
 会員登録は、WEBの専用サイトから24時間いつでも手続きが可能。1回会員と月額会員、1日パスの利用料金から選択でき、1回会員であれば、1回の利用が30分以内の場合は150円、延長すると30分ごとに100円課金。月額会員は、月2000円を支払い、1回30分以内の使用であれば追加料金は発生しない。1日パスは、1日1500円で乗り放題となる(専用ICカードは500円別途必要)。
 利用の際は、専用サイトのマイページにログインし、借りたい場所と希望車種を予約すると番号が発行される。その番号を自転車の後輪に取り付けられた操作盤に入力すれば、ロックが解除され利用できる。返却する場合は、好きなサイクルポートに戻し、自転車用のワイヤーロックで施錠をして操作盤のエンターキーを押せば、返却手続きが完了する。
 渋谷区は今年度、区内20か所にサイクルポートを整備し、電動アシスト自転車を200台導入。今後3か年で、サイクルポートを50か所、電動アシスト自転車を500台まで拡大する計画だ。近隣区の千代田区・中央区・港区・新宿区・江東区・文京区では既に実施しており、相互利用も可能となっている。
 渋谷区は、コミュニティサイクルは、東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、電車やバス路線網を補完する公共交通機関の一つだとし、今年度当初予算に4800万円を計上。株式会社ドコモ・バイクシェアに業務委託している。「交通機関による環境負荷の軽減や路上駐車、交通事故の減少をはじめ、自動車やバイク、自転車を所有するかたちから、交通手段をシェアするかたちへの転換を図っていく」としている。
(2017-09-29)

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