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地下鉄13号線工事の進捗状況 早ければ平成19年春にも開通

地下鉄13号線工事の進捗状況 早ければ平成19年春にも開通

 原宿、千駄ヶ谷エリアを渋谷、新宿、池袋の3副都心と直結させる地下鉄13号線の開通工事は、平成19年の3月までにほぼ全工程を終える見込みだ。すでにシールド(トンネル掘削)工事も明治神宮前から渋谷までの区間を残すのみとなり、現在は各駅出口の設置工事が進められている。東京メトロでは最大で約1年の遅れも想定しているものの、現状工事の進行に遅れは無い。早ければ同年4月にも開通の予定。
 今回の地下鉄13号線開通によって、池袋と渋谷が雑司が谷、西早稲田、新宿7丁目、新宿3丁目、新千駄ヶ谷、明治神宮前の6駅を挟んで結ばれる。これに加え、池袋から和光市までを結ぶ地下鉄有楽町線、和光市から埼玉県志木までを結ぶ東武東上線と相互直通運転を行い、渋谷―埼玉県南東部を一本の線で連結させる。さらに将来的には渋谷から先で東急東横線とも相互直通運転を行い、横浜方面まで網羅する広域鉄道網として完成させる計画だ。
 工事の進捗状況だが、地下鉄工事において最も時間を要するシールド工事は、新宿3丁目から新千駄ヶ谷の区間、さらに新千駄ヶ谷から明治神宮前までの区間はすでに完了した。明治神宮前から渋谷までの区間は未だシールド工事の初期段階だが、特に事故や重要埋設物の発掘が無い限りは今年夏までの完了を見込んでいる。
 目下メインの工程は駅の構築工事に移っている。新千駄ヶ谷駅(仮称)は13号線開通により誕生する新駅だが、3月22日現在、エレベーターなどの設備を除く本体の構築工事は完成している。地下鉄駅の出口は最低でも2箇所必要だが、そのうち1つは現在の原宿警察署の明治通りを挟んだ向かい側の用地に建造中(写真)だ。もう一箇所については、千駄ヶ谷保育園の付近に作るべく土地所有者らとの間で調整が進められている段階。
 同駅と渋谷駅を結ぶ明治神宮前駅は、基本的には現在の地下鉄千代田線の駅をそのまま利用するものだが、新線開通に伴い、現在の神宮前隠田区民会館の隣、明治通り沿いの宅地に新しい出口一箇所を建造中だ。
 東京メトロによると工事はすでに全工程の76%(2月20日現在)が終わっている。この後平成18年夏までに明治神宮前から渋谷までのシールド工事が完了し、同年12月末までに渋谷駅の構築工事(主に出口新設)が完了することで全工程を終える予定。これまで工事進捗状況に特に遅れは無く、早ければ同19年4月にも開通の運びとなる。
(2006-03-22)

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