原宿新聞

成人式、渋谷公会堂で式典　「産んでくれてありがとう」と感謝

　成人式の１月１３日、渋谷区内在住の新成人を対象にした「祝う会」が渋谷公会堂で開かれた。式典では桑原敏武同区長が「今日はみなさんにとって節目の日。みなさんの個の行動力が新しい時代を作っていく」とエール。集まった新成人たちは、きりりと引き締まった表情をみせていた。
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　渋谷区青少年吹奏楽団が演奏した勇ましい「士官候補生」で幕を開けた記念式では、北澤真子さん、中西真帆さん、中田早紀さんが「二十歳のメッセージ」と題した作文を披露。国際貢献ができる看護師を目指し勉強中の中西さんは「精いっぱい生きて、輝ける人生を送りたい」と思いを告白した。

　ピンク色の鮮やかな晴れ着を身にまとった女性は「今日から大人の仲間入り。自分のことに責任を持ってしっかり生きていきたい」と決意。真っ赤な袴姿で注目を集めていた男性は「産んでくれたお母さんに、ありがとうと伝えたい」と感謝していた。

　同区内の新成人は１９９３年４月２日から、１９９４年４月１日生まれが対象で、該当者は１２９９人（男６１６人、女６８３人＝１月１３日時点）。全人口約２１万５０００人中、９０００人が外国籍の同区らしく、会場には欧米からの留学生の姿もあった。

　全国の新成人数は、過去最少の約１２１万人。生まれた１９９３年は、Ｊリーグの開幕や、レインボーブリッジの開通。さらに皇太子さま・雅子さまのご成婚があった年。無駄な消費や、高望みをしない「さとり世代」と呼ばれている。（西村）（2014-01-14）