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文化と選挙制度について

 小沢氏が主導してこの国に小選挙区が誕生して20数年。いったい小選挙区とはどういう事だったのか。中選挙区は地元から3-5人の国会議員が選出されていた。そこには様々な政党の議員を選出、マイノリティーの意見も組み上げるという議会制民主主義の考え方があった。
 米国の2大政党制とは違う考え方だ。英国を模倣した日本の民主主義の考え方を否定するのであれば、首班指名制度も変えるべきだ。まず2大政党制というのは人種の坩堝の米国で機能しても日本人にはなじまない。ディベートで白黒つける文化ではないではないか。政党助成金も理解できない。政治改革という美名のもと腐敗を防ぐために政党助成金を拠出してはたして腐敗は減ったのか。政治家の自由になる金が増えただけではないのか。
 自民党は小池氏の希望の党の批判にあけくれているが、人の政党を批判する前に政権政党として自分たちの意見を言うべきではないのか。アベノミクス、黒田バズーカというのは結局、円をすりまくって円安誘導、株価をあげる政策。自動車などの輸出企業は潤ったかもしれないが、一般庶民にその感覚はない。
 今回の希望の党狂想曲をみていたら、小選挙区を導入したことが間違いだったということを痛感する。この制度で戦うには、1か0しかない。総取りか、大敗の図式。このオセロゲームのような選挙制度を導入した政治家の罪は大きい。比例代表というのも理解に苦しむ。国民がNOといって落選させた議員をゾンビのように復活、当選させる。選挙の意味があるのか。この国は米国とは違う。そうした単純なことも理解できないのか。変えるのであれば、徹底的に変えるべきだ。終身雇用制を破棄、実力主義的な米国の表面的な制度だけを導入、この国の経済もおかしくなってきた。根源的なことを考える政治家(屋)はもはやこの国にはいないのだろうか。
 (2017-10-02)

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