原宿新聞

【知事会見】「小選挙区制で政治家は小粒化した」　知事、退任？を前に持論を独演

　各種の報道で、4選に出馬しない意向を固めたと伝えられる東京都の石原慎太郎知事が3月4日、都庁での定例会見に臨んだ。
　自身の進退については、「（都議会が閉会する）3月11日までにはっきりさせる」と表明していたが、この日はこれについてはほとんど語らず。代わりに、記者から現行の選挙制度について聞かれると途端に饒舌になり、「（衆議院選挙で）小選挙区制度を導入したのはまったくの間違いだった。（選挙区によっては）都議選よりも狭い選挙区から国会議員が出るようになり、政治家がドブ板（選挙）に奔走され見識が備わらなくなった」と、持論をまくし立てた。
　また、インターネットの質問サイトを使い京大の入学試験でカンニングをしたとして、仙台市の受験生が偽計業務妨害の容疑で逮捕された事件については、「日本で初めて、携帯電話を使ってカンニングしたというのは見上げたもの。ある意味頭がいい」と冗談めかしてコメント。しかし一方で、「携帯電話というものは国家が管理しているから、情報をトレースすると誰がやったかは突き止められる。そういう点では携帯とは信頼できない怖いツール」とも述べ、この日の会見を締めくくった。

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（2011-03-04）