原宿新聞

「自分の言葉をもっている」　野田首相を評価　石原知事会見

　石原東京都知事は、2日午後定例記者会見を開いた。冒頭、元体操選手の小野喬氏(80)、漫画家の水木しげる氏(89)を名誉都民候補と選定したことを明きらかにするとともに野田新首相については「松政経塾出身者はきらいだが、彼は自分の言葉を持っている。自分の言葉を持っているというのは非常に大事なことだ」と評価、今後については「実際動いてみないとなんともいえない」と指摘した。（記者会見の全容はVIDEO NEWS参照）
　名誉都民の2人は、9月定例都議会で了承を受け、10月1日顕彰予定。小野氏は、ヘルシンキオリンピックから東京オリンピックまで連続出場、金メダル5個を含む計13個の日本人最高のメダル獲得者。体操王国日本の黄金期をつくり上げたほか、引退後は体操教室などを開催、地道に体操の裾野を広げる活動を実施してきた。
　水木氏は、50年以上の漫画家の経歴をもち「ゲゲゲの鬼太郎」などは
シリーズで実写化もされた。知事は「独特の感性で漫画界のジャンルを開拓してきた人物。天才といってもいいかもしれない」と話した。
　このほか、昨今の政治家については「よくしゃべるが、中身のない発言が多い。若い作家もそうだが、いわゆる心身性がない。自分の言葉をもっていない」と批判、野田首相については「まだわからないが、自分の言葉を持っているのは確かだ」と高評価していた。
VIDEO NEWS（2011-09-03）