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「ふるさと渋谷フェスティバル」 3日まで開催(代々木公園B地区など)

「ふるさと渋谷フェスティバル」 3日まで開催(代々木公園B地区など)

渋谷の秋の風物詩である「渋谷区くみんの広場 ふるさと渋谷フェスティバル」が、11月2日(土)〜3日(日)の2日間、都立代々木公園B地区などを中心に開催されている。36回目を迎える今年は、東日本大震災復興支援のブース展示、自治体・各種団体の出店、多彩なステージやイベントなどが実施され、多くの家族連れやカップルで賑わいを見せている。

昨年、区制施行80周年を迎え、新たに90周年に向けて歩み始めた渋谷区。フェスティバルを通して、先人達がこれまで育んできた「渋谷の歴史と伝統文化」を見つめ直すと共に、区民相互の絆と連帯を深め、渋谷の生活文化の創造・発信を目指す。「平和・国際都市 渋谷、ふるさと 渋谷」がテーマ。主催は、渋谷区くみんの広場実行委員会。共催は、渋谷区、渋谷区教育委員会、NHK。

初日は、区立小学校・中学校の児童・生徒による鼓笛隊や吹奏楽団など約3000人が、代々木、渋谷、原宿の3コースに分かれ、開会式会場である代々木公園サッカー場を目指す盛大なパレードで幕を開けた。

会場では、東日本大震災復興支援事業の一環として招待された岩手県、宮城県、福島県がブースを出展。さらに、「閖上(ゆりあげ)大漁唄い込み踊保存会」(宮城県)、「下町(しもまち)子供手踊り保存会」(福島県)が伝統芸能を実演。兵庫県の中学生も復興の応援として駆けつけ、人形浄瑠璃でイベントを盛り上げている。「福島県会津地方の縁起もの・起上り小法師の絵付け体験コーナーが人気で、1時間以上熱中する人もいます。」と話すのは、福島県ブース担当の馬目常寿さん(福島県東京事務所企画交流課)。フェスティバル主催事務局・企画部文化振興課の松田真佳さんは「東北の伝統芸能、文化や自然など、どれも魅力的なものばかり。今回のイベントを通して、来場者が東北に興味を抱き、実際に訪れるきっかけづくりができたら」と、意気込む。

東北3県の出店ほか、渋谷区と交流のある大使館や自治体が、各国料理や物産を展示販売。ステージでは、渋谷区内の団体によるダンスや合唱、民謡などが披露され、渋谷区PRキャラクター「あいりっすん」、「ドキドキ!プリキュア」、「獣電戦隊キョウリュウジャー」などの子供ショーも満員御礼。そのほか、恒例となっている信州リンゴの無料配布、もちつき、ミニSL、動物ふれあいコーナーなど、イベント・アトラクションも盛りだくさん。「これだけ多くの団体を組織してイベントを実現する統括力はすばらしい」と感嘆するは、出張余暇で訪れたドイツ人のマーティン・ペンホフさん。同行のアン・エルグ・シュルベリさんはスウェーデン出身。「紅葉に陽がさして気持ちいい。これからブースを全部見て回るつもり」と、明るく笑う。

子どもから大人までみんなを笑顔にする「ふるさと渋谷フェスティバル」は、3日16時まで。(市川)(2013-11-03)

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