原宿新聞

明治神宮で2日間限定の夜間参拝　昭憲皇太后百年祭

　昭憲皇太后が崩御して百年目になるのを記念し5日、明治神宮で2日間限定の夜間参拝が実施され、普段体験できない記念行事に多くの参拝客が足を運んだ。
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　南参道の鳥居を潜ると深い闇の世界が広がった。参道の両脇に並べられた蝋燭の薄明かりを頼りに進んでいく。暫く歩くと影絵作家の藤城清治氏が、昭憲皇太后百年祭のために特別に制作した作品群が次々と登場。闇夜に影絵の映像が浮かび上がると、子ども達は嬉しそうにはしゃぎ回った。続く正参道では、昭憲皇太后の生涯を分かりやすく解説したパネルが展示されたほか、本殿はひときわ明るくライトアップされ、参拝客は思い思いに昼間とは違った幻想的な世界を楽しんでいた。
　和光市から夫婦で夜間参拝に来た椋尾由子さん（56）は、「2年前にも明治天皇百年祭の夜間特別参拝を体験。普段と違った幻想的な雰囲気を楽しめるので、とても良い企画。これだけ若い人が足を運んでくれているのが、その証だと思う。今後も継続的に続けてほしい」と満喫。富山から遊びに来た友人を連れ参拝に来た神奈川県在住の山崎千恵子さん（28）は「都内を案内していたら偶然この行事を知ったので運が良い。暗闇の中に浮かび上がる蝋燭の光が神秘的で素敵。本殿のライトアップも昼間と違った様相を見ることができて良かった」。娘家族に連れてきて貰ったという鹿児島県在住の女性（67）は「前々から来たいと思っていたので、念願かなって嬉しい。ライトアップは趣があって良かった」と喜んでいた。
　明日も午後8時半まで夜間参拝できる。
（2014-04-05）