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東京の魅力発信 文化やスポーツ切り口に観光でPR

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 東京都は、文化やスポーツを切り口に国内外の観光客に、日本の潜在的魅力を知ってもらい足を運んで貰おうと、新たなアイディアを打ち出し発信している。

 その一つが、日本屈指の文化施設が集結する上野地区を「文化の杜」として国際的シンボルにし、日本が世界の文化交流のハブとなることを目指す「上野『文化の杜』新構想」だ。
 地区の魅力を高め、集客を図る具体的な事業の一環として、上野地区の8文化施設の共通入場券「UENO WELCOME PASSPORT」を発行する。
 東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館、上野動物園、下町風俗資料館、旧岩崎邸庭園、東京都美術館、東京藝術大学大学美術館の8施設の常設展などを利用期間内に各1回入場できるほか、東京文化会館など3館で、共通入場券持参者にポストカードを先着で配布する。また、5施設以上を回るとスタンプラリーオリジナルプレゼント「立版古」が先着順で貰える。
 販売価格は2千円。販売および利用期間は1月2日〜5月31日まで。1万冊限定で売切次第販売終了。利用対象施設のほかエキュート上野、東京都美術館ミュージアムショップなどで購入できる。

 平成25年12月、青柳正規文化庁長官と宮田亮平東京芸術大学学長は、「上野地区は、日本屈指の文化施設が集結し、交通アクセスが良好。各機関・団体が保有する文化資源の潜在能力はまだまだあり、年間3000万人を集客する可能性はある」ことを確認。実現化に向け、ソフト・ハード両面にわたる整備方策を検討するため、両人は発起人代表となり「上野『文化の杜』新構想推進会議」を立ち上げた。
 そして、より実質的な議論を深めるため、ワーキンググループを設置し、年間3000万人の集客を図り世界最高水準の文化芸術都市を目指す「上野『文化の杜』新構想」の取りまとめを行った。
 その具体的な活動を推進するため、平成27年9月に「上野『文化の杜』新構想実行委員会」を発足。第一弾として、「共通入場券の発行」をはじめ、年間を通じた集客拡充を図るための「共通イベントや文化プログラム等の実施」、情報ポータルサイトの構築や多言語対応などグローバル化を先導するための「効果的な広報戦略の展開」、「国立西洋美術館の世界遺産登録の推進」などを手掛ける。
 生活文化局文化振興部によると、平成26年度の上野公園の平常時の観光客数は1253万人(平成26年度台東区観光統計・マーケティング調査)。上野地区の観光客数(平常時の観光入込客数、イベント来訪者 、宿泊観光客)は、2592万人(同調査)だという。


 また都は、全国で約1500あるマラソン大会に着目。地域の観光スポットを取り入れたコースづくりや特産品のPRを手掛けている個性的な大会が増えていることから、来年1月8日から東京ドームで開催される「ふるさと祭り東京2016」に、東京と地方相互の観光振興を図るPRコーナー「魅力発見!全国ご当地マラソン2016」を設け出展する。
 20市町村が参加し、大会紹介をはじめ、観光スポットやグルメ情報の提供、特産品の販売を行う。来場者には、ご当地グルメやお土産情報満載の冊子のプレゼントがあるほか、血管や肌年齢を診断するヘルスチェックが行える。
 東京都では、八王子市が「全関東八王子夢街道駅伝競走大会」を紹介し、桑の葉が入った珍しい「桑の都ジェラート」などの特産品を販売。新島村は「東京アイランドシリーズ式根島マラソン大会」を紹介し、その場で調理した出来立ての「式根島揚げ(魚すり身油揚げ)」や「式根島つみれ汁」を販売する。
 同月17日まで開催。入場チケットは、前売券1400円、当日券1600円。昨年開催した「ふるさと祭り東京2015」には、約40万人の来場があり、今年も同規模以上の来場を期待する。
 公式ホームページは、http://www.tokyo-dome.co.jp/f
(2015-12-19)

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