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東京港に欧州最大クルーズ会社の客船初入港 外国船社急増でクルーズ人口拡大
日本人のクルーズ人口が急伸している。外国船社による日本発着クルーズ数の増加が、クルーズ人口の拡大につながっているようだ。世界の船会社の間では、アジア地域の中でも経済的に安定している日本市場への期待が高く、ここ数年で、国内港への大型客船の寄港が急増している。
このような日本市場の人気を背景に、ヨーロッパ最大のクルーズ会社「コスタクルーズ社」(本社:イタリア)が運航するクルーズ客船「コスタ ネオロマンチカ」が来月20日、東京港に初入港する。
「コスタ ネオロマンチカ」は、コスタクルーズ社の上級ブランド「コスタ・ネオコレクション」の客船。同社は、日本を重要な市場の一つとみなして新たな需要の掘り起こしを図っており、日本発着クルーズの就航にも力を入れている。 今回のクルーズは、東京初入港をかわきりに、東京を母港として九州、沖縄、台湾などの南国リゾートや島めぐりを満喫するコースを運航する計画。外国籍船初の年末年始を含む日本発着クルーズや、日程・発着地を選べるインターポーティングを取り入れるなど、新たなサービススタイルを提供していくという。
国土交通省が発表した「2016年の我が国のクルーズ等の動向」によると、2016年の日本人のクルーズ人口は5年連続の20万人台となる24万8000人で過去最多。 このうち、外航クルーズの乗客数は前年比15.5%増の15.4万人で、日本船社分が同2.0%増の1.0万人、外国船社分が同16.6%増の14.4万人だった。外国船社の配船数の増加に伴う日本発着外航クルーズ数の増加が、クルーズ人口の拡大につながっている。
また、国内クルーズの乗客数は、同7.6%増の9.4万人で、クルーズ船分が同8.4%増の9.3万人、内航フェリー分が同60.0%減の0.04万人だった。
2016年の国内港湾へのクルーズ船の寄港回数は、外国船社のクルーズ船が同49.5%増の1443回、日本船社のクルーズ船が同17.4%増の574回となり、併せて同38.7%増の2017回で過去最多。
クルーズ船により入国した外国人旅客数は同78.5%増の199万2000人となり、2015年の111.6万人を大きく更新した。
クルーズ客船の寄港は、港のイメージアップや、臨海エリアにおけるMICE・国際観光拠点化の推進、大きな経済効果が期待できるとされ、特に、乗員乗客で数千人に及ぶ大型クルーズ客船の場合、一度の寄港で数億円という経済効果が実証されている。国は、寄港による効果を確実に取り込むため、訪日クルーズ旅客数を2020年に500万人にする目標を掲げている。
(2017-09-30)
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