原宿新聞

豊洲市場　来年10月11日に開場日を決定

　東京都と築地市場業界との協議機関となる新市場協議会が20日開催され、築地市場の豊洲市場への移転・開場日を来年10月11日にすることを決定した。今後、安全対策の追加対策工事及び専門家会議による確認を経て、農林水産大臣の認可手続きを進める。
小池知事が昨年8月、安全性の理由から移転延期を表明したことにより、当初の予定から2年余りが経ち、都政の重要課題であった市場移転問題が前進することとなった。
豊洲市場の安全対策工事は来年７月末までに完了させるとし、築地市場跡地に整備する２０２０年東京五輪・パラリンピックの輸送拠点や、環状２号線の建設工事も急ぐ方針だ。
築地市場の移転について、先月、地元の江東区が、豊洲市場内の観光施設の整備事業の実現性について懸念を表明。その影響で移転・開場日の日程の決定が先送りされていた。
　小池知事は、「千客万来施設事業、豊洲ぐるり公園、屋上緑化広場など、さまざまな魅力も活かしながら、江東区とも知恵を出し合って、活気や賑わいを生み出し、豊洲市場を地域の誇れる施設としていきたい」とした。
（2017-12-21）