特集/コラム

【人物登場】2010-04-27

ラテアートのチャンピオンが店舗も 澤田 洋史さん(ラテアーティスト)

 ラテアート世界チャンピオンに輝き、コンサルタントとして活躍するうちに、「それは、どこの店に行けばよいのか」の声が高まって、みずから1号店を渋谷に開いた。

ラテアートのチャンピオンが店舗も 澤田 洋史さん(ラテアーティスト)

 そのカフェ「STREAMER COFFEE COMPANY」は4月22日(木)、宮下公園にも近い渋谷区渋谷1丁目の路面にオープン。面積は約73平方叩22坪)。うち厨房は23平方辰鮴蠅瓠客席は合計24席。「一歩入ればアメリカのカフェ体験」という、アメリカンスタイルのシンプルな店作りが特徴だ。テーブルも椅子も「アメリカから送ってもらった」という。
 もうひとつのウリは、何といっても、ミルクピッチャーの“注ぎ”のみでカプチーノにアートを描く「Free Pour」(フリーポア)技法で輝いた、カフェラテアートの世界チャンピオンという”勲章“。リーフ(葉っぱ)を描いた、ミルクのアートは飲んでも崩れないし、テイクアウトしても崩れない。苦さを感じさせない、きめ細かな味わいに加えて、この”名人芸“が、大きな魅力となっている。
 このカフェでは、コーヒーに合わせるケーキ(380円=税込み)が少々あるだけで、食事やアルコール類は、全く出さない。それでも、ネットなどで噂を聞きつけたファンが、関西も含めて、かなりの遠方からもやってくる。近所に英国人幼・小・中学校「The British School in Tokyo」があるのも大きい。
 アートが楽しめるカフェラテにしても370円と、「チェーン店価格で、カフェラテが楽しめる」ところが、また、人が寄り集まってくる要因となっている。

 昨年7月には、旭屋出版から作品集「フリーポア・ラテアート」(1890円=税込み)を出した。今春は第2版も出て、さらに、近く中国語、韓国語にも翻訳される。
 開店にあたって、西武ライオンズの小野寺力選手からも花輪が届いた。本人はスケートボード、スノーボードに入れ込んで、今も店のアイキャッチャーに掲げるなど、野球には無縁だが、2人は「アルマーニX」のブティック友達。「アルマーニX」も、ラテアートも“イタリア生まれのアメリカ育ち”という点では共通。アメリカンカジュアルの雰囲気も近い。
 人脈の広がりは、加速度的。その広がりが、新たなコラボレーションを生んでいる。アメリカのコーヒー会社と組んだ、コーヒー関連のデザインTシャツ(4200円)や手染めの手ぬぐい(1570円)は、すでに店頭を飾っているが、アーティストだけに、スポーツシューズや時計などのメーカーからも、コラボ提案が舞い込んでいる。
 マスコミからも注目され、4月29日の夜は、TBSの「チャンピオン」シリーズにも登場する。

 大阪市内の文房具店に生まれ、いま40歳。近畿大学商経学部卒業後、「フードビジネスをやりたくて」と、紀伊国屋インターナショナル入社。世界最年少の25歳のフランスチーズ鑑評騎士シュヴァリエ デュ タスト フロマージュ)の称号を得た。転職した雪印乳業の広報部を「食中毒事件」を契機に、退社。アメリカ・シアトルへ語学留学中、ラテアートに感動し、「英語だけでは、もったいない」と、カフェに“弟子入り”して学ぶ。
 帰国後は、ディーンアンドデルーカジャパン(渋谷区神宮前1丁目)で、カフェメニューの開発と店舗開発に腕を振るう。その後も頻繁とアメリカに通ってウデを磨く中で2008年、ラテアートチャンピオンシップ08シアトル大会で、アジア人初のチャンピオンに輝いた。これが決め手となって、バリスタトレーナー&コンサルタントとして活躍。
 中央区の明石町、聖路加国際病院あたりの高層マンションに愛妻・保育園の男児と住み、いま上昇気流に乗っている。

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