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【おみせ拝見】2010-12-22

若者向け拡充、本店機能も担って キングファニチュアー恵比寿店(渋谷区恵比寿4丁目)

確かに輸入家具・雑貨類の専門店ではあるが、スイカ型のモダンな椅子があったりして、何か別の世界に飛び込んできたような不思議なイメージ。恵比寿店は今年10月28日にオープンしたばかりとはいえ、実質的には「キングファニチュアー」の本店機能を担う。

若者向け拡充、本店機能も担って キングファニチュアー恵比寿店(渋谷区恵比寿4丁目)

 新宿ヒルトンホテルの「クインシーズ」を母体として生まれただけに、ヨーロッパ発のクラシック家具がやや優勢の品揃えだが、いまの経済状況を踏まえて、よりリーズナブル価格での商品開発に力を入れ、とりわけ若者向けモダン家具の拡充に力点を置く。たとえば、イタリア製の3人掛けソファを軸としたクラシック家具の3点セットが300万円(本体)なら、その5分の1でも提供できる「デフレ対応の商品開発」(麻生祐二部長)が急務。
 また、ベネチアングラス6個とデキャンターのセットで12万6000円なら、6万3000円前後とし、オープン記念価格とするとともに、「少子化が進む中で、新しく世帯を持つ若い人の共感を得られるように」という配慮がにじむ。
 さらに、11月から「楽天市場」でのネット販売がスタート。体感できないネット販売を補強して相乗効果をあげるためにも、売り場は意識的に、ショールーム的に作っている。売り場面積は172平方叩7暖羲店は、相前後してオープンした横浜の東急港北店に次いで大きく、その後、12月8日に開店した渋谷区の代官山アドレス・ディセのショップと並ぶ面積で、ともに総ガラス張りの明るい店舗構成を特徴としている。

 12月に入って、同じ渋谷区内の代官山に新店がオープンしたことから、近接したファッションエリア内で、「商品構成は、相互にカブらいように配慮し、どちらの店に注文がきても対応できる」仕組みをとっている。さらには、店舗にない商品でも、2、3カ月もあれば、「的を射た商品供給」が可能。これをさらにスピードアップする。
 「キングファニチュアー」の1号店となった日本橋店を12月18日に閉鎖して、いま3店だが、年明けには新宿の「クインシーズ」も「キングファニチュアー」に店名変更して、計4店となる。
 2011年をめどに、6店舗体制とする構想で、その頃には660平方探模のショールームも開設したいところ。しっかりした物流倉庫も必要になってくる。
 そうした流通体制が確立できたとき、1カ月に1回のペースで、コンテナ輸送で開発商品が入るシステムが出来上がる。
 従業員の明るく、元気な対応もウリのひとつ。それでも、現状では、店舗拡大に人材育成が追いついておらず、人材の補強・育成は焦眉の課題となっている。
 それらも含めて、恵比寿店は「キングファニチュアー」高層の事実上の核となっており、大車輪の活躍が求められている。

 ・所在地=渋谷区恵比寿4・20・7 恵比寿ガーデンヒルズ・グラススクエア1階
 ・電話番号=03・6408・9677 
 ・営業時間=11:00〜20:00(土日・祭日も同じ。元旦を除いて年中無休)

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