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【人物登場】2010-07-22

小粒でもキラリと光る企業の継承・発展へ 三浦 秀輝さん(ジム社長)

 メンズニットを中心に、原宿の街と一体となって成長してきたジムが、創立45周年の今年、新体制で「小粒でもキラリと光る」企業グループに磨きをかける。

小粒でもキラリと光る企業の継承・発展へ 三浦 秀輝さん(ジム社長)

 ジム本体は三浦秀輝専務、小売部門のハイパーハイパーは早川千秋専務が、それぞれ社長に昇格して、「二人三脚」で現場を担い、それら両社の会長には創業者の八木原保社長が代表権を持って就任、“3人スクラム”で全事業の継続・発展、強い企業体質をめざす、というのが、今年6月からのジムの新体制。
 新社長は、いずれも八木原会長の女婿であり、既定の路線とはいえ、重責であることに変わりはない。それだけに、「45年間の歴史、リーダーシップ、哲学をしっかり継承し、グループ発展に貢献したい」と、異口同音に語り、まずは手堅く、慎重姿勢。
 とりわけ“長男”に当たるジムでは、三浦新社長が「1年くらいは、具体的に何か新しいことはやらない」と言い切る。「新米社長がやり始めると、混乱して取引先にも心配をかけるだけ」というわけだ。

 だが、本当に何もやらないのかといえば、実は逆。  「カラーを出すのは、1年も経ってから」とはいえ、「社内活性化には、一部手をつける」という。「社員の成長イコール企業の成長」で、「すぐには成長しない」だけに、「早期に着手する」。
 たとえば、スキルアップのためのセミナーへの積極参加とか、研修や人材投資には力を入れる。
 また、「ボトムアップで、やりたいことがあれば、積極的に取り上げる」。社員がヤル気になっている時に「火をつければ、一番燃える」と見抜く。野球という団体競技で育っただけに、「やる気」とチーム力の向上を最重視だ。
 ジムは年商25億円規模だが、優良法人として何度も表彰され、財務体質の強い企業として評価が高い。
 卸売り先は、百貨店3割、専門店・量販店など7割。
 その一方で、小売部門も持つ。原宿を中心にメンズ、レディスのショップを8店舗ほど展開、ハイパーハイパーの早川新社長が統括するという新体制だから、小売・店頭情報を物づくりに、より強く、より敏速に反映していくことはいうまでもない。
 従来からの強みである商品力、技術力に加え、オリジナルブランドの拡充・強化、店頭訴求をはじめ、ブランディングに磨きがかかれば、“鬼に金棒”となる。

 1965年5月、山形県生まれ。1989年明治大学政治経済学部卒、「商社に行きたかった」が、同年4月三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。同じ銀行に、ジムを創業した八木原保社長(現会長)の長女がいて職場結婚。
 「外堀を埋められた感じ」で1994年4月、ジム入社。10年後の2004年4月に専務、ジム創業45周年の2010年6月、新体制に伴って社長就任。
 趣味は「11年間、やりぬいた野球」をはじめ、スキー、ゴルフ、マリンと、「スポーツは何でも大好き」だが、近年は、さすがに「スポーツ観戦」と読書。
 「創業者が先頭を走り、それを見て走ってきた」だけに、モットーは「現場主義」。「現場には限りなく、ニーズ、シーズがあり、利益の源泉」として、常に現場にへと出かける。

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