特集/コラム

【人物登場】2010-08-02

子供の英語教育・国際理解活動に情熱 相馬 円香さん(「こども国際スピーチコンテスト」実行委員会代表)

 2倍に規模を拡大した、8月28日(土)の「国際こどもスピーチコンテスト」を前に、西走の日々が続く。

子供の英語教育・国際理解活動に情熱 相馬 円香さん(「こども国際スピーチコンテスト」実行委員会代表)

 小学校にも英語導入という時代背景が、共通言語としての英語の必要性を高め、幼少期からの英語教育を押し上げている。
 この「こども国際スピーチコンテスト」は、全プログラムを通じて、「3つの力」を養う。まず、自分の体験を交えて「情報収集力」を高め、集めた情報を分析し、論理的に組み立てる「構成力」を養い、3つ目には、発表の場を設けて「提案力」を磨く。
 といって、「英語は初めて」という小学生が一般的だろうから、「事前レッスン」に力点を置く。
 まず、申し込み時点で、スピーチの“ひな型“を渡し、記入してきた日本語部分を英語にして戻す。ここまでは事前の準備で、第1回目の事前レッスンは、広尾のJICA(国際協力機構)ひろばで、ひな型原稿によるスピーチ作成と英語スピーチ指導。
 2回目は、イギリス、インド、フィリピンといった「自分の担当国」を決め、その国の“ミニ大使”になったつもりで、留学生と一緒にTシャツなどのグッズやポスターづくりなどを行う。そして、実際の駐日大使館を訪問して、理解をさらに深める。
 全体を通じて、英語力アップもさることながら、交流と相互理解に最大の力点が置かれている。

 いわば、「国際化理解教育活動の一環としておこなっている」わけで、外国の言葉への関心だけでなく、様々な国の価値観や生活習慣などを知ってもらう。
 「世界を身近に感じ、新しいことを学ぶ面白さ、そして自分が感じたことや疑問に思ったことなどを表現することの面白さ」を、子供たち自身に発見してもらうための「キッカケづくりを提供していこう」というわけだ。
 換言すれば、「自由研究にピッタリ」。
 こうした「体験・実践型の異文化交流プログラム」の共感した個人や企業が、実行委員会に集い、主催する。
会場は、東京外国語大学が提供。地球の歩き方T&Eとメルセデス・ベンツ日本が協賛する。
 また、ジャパンタイムズ、財団法人エイ・エフ・エス〈AFS〉日本協会が協賛。ほかに、エポック社なども協力。「未来を見据えたプログラム」の自負心がみなぎっている。

 1977年千葉県生まれ。商社マンの父親の海外赴任に伴って、2歳でメキシコ、6歳から10歳まで、アメリカのデトロイト。小学4年で帰国、「英語を忘れないように、英語の本をたくさん読んだ」という。中高一貫の渋谷教育学園幕張高校から東京外大スペイン語科へ。
 2004年4月、日産自動車に入り、海外広報を担当、「外人スタッフの表現力はすごい」と実感。2007年9月、転じた楽天でも広報を経験したが、「みんな起業家。スキ間ビジネスを、自分もやっていいんだ」と悟り、一念発起して、2009年1月、英語教育と国際理解・交流の推進会社を立ち上げた。
 哲学は「常に、何事にも好奇心を持ち続ける」。趣味は世界旅行、カリグラフィー(英語書道)。
 学生時代はフィギアスケートで鳴らし、インカレに出場、国公立大の大会で優勝するなど、自他ともに認める“体育系女子“。今も「ジムに行く代わりに」と、週2、3回はスケートリンクに立つ。休日は、大学で後輩たちのコーチ役。
 医療コンサルタントの夫と、渋谷区・恵比寿に住み、子供たちの英語教育に情熱を注ぐ。

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