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【おみせ拝見】2010-10-04

老舗エステから”美容の総合スポット”へ 「ST&C Salon de Dr.Linn」

 1985年(昭和60年)から25年間、原宿(渋谷区神宮前6丁目)の地にオープンしている老舗のエステティックサロン「サロン・ド・ドクターリン」が今年4月、ショップ部分を大拡充し、「ST&C Salon de Dr.Linn」としてリニューアルオープンした。また、40周年を迎えた化粧品ブランド「Linn」も生まれ変わり、今秋9月30日からは、「リン・トウキョウ」として、国内外へ大きく打って出る。

老舗エステから”美容の総合スポット”へ 「ST&C Salon de Dr.Linn」

 「ST&C」は、「スキン・トリートメント&コスメテイックス」の略。そのルーツをたどると、日本の美容整形外科医の第一人者として、国際的に知られる桜井麟博士に行きつく。博士は日本医科大学を卒業後、整形外科学で学位を取得、すでに戦時下の1940年〈昭和15年〉に桜井診療所を開設していた。
 戦後は、サクライ式美容体操を発表するなど、人間の精神と肉体のバランスを含めたトータルでの美しさを追求し、診療にも積極的な活動を展開。多くの国際スターや社交界のセレブたちの治療・指導を手掛け、かのマリリン・モンローも、お忍びで来日したという。
 さらに、1970年(昭和45年)、リンサクライの美容科学研究所を設立し、多くの臨床実験にもとづいて、人間の皮膚整理に合った本格的な基礎化粧品の生産を開始。当時は、化粧水や泥パックなどを、一種の“クスリ”として出していたが、より広く、多くの人に、ということで、化粧品展開のスタートとなった。
 
 桜井博士は1974年2月に急死したが、研究所・工場としての機能は今、埼玉県の「ドクターサクライコスメティック」(福井健一社長)に引き継がれている。
 一方、化粧品販売の機能は、昨年4月、新宿区に新設したコンフィアンス(玉井英二社長)が、今後の飛躍を担う。神宮前・原宿の既存の拠点が「日本のドクターズコスメの先駆者による“コスメとエステを融合”した美容の総合スポット」とするならば、西武百貨店渋谷店や小田急百貨店新宿店の「リンサクライ」は、コスメ拡販の最前線に立つ。
 百貨店の場合は面積も限られているため、コスメ販売に徹するが、可能な限り、「コスメ販売とエステの融合型」ショップで多店舗化していく構え。
 
 表参道の欅並木と明治通りの交差点を一筋、西北へ入っただけで、そこには瀟洒なマンションと閑静な住宅地が広がる。黄色い看板とガラス張りのオシャレな外観が目を引く“コスメとエステを融合した美容の総合スポット”は、前方のショップコーナー(67平方叩砲噺緤のエステティックサロン(13平方叩砲2つから成る。
 エステの部分は、以前と同様、ボディアケア1、フェイシャル2のサロン3部屋だが、前面に立つショップ部分には、生まれ変わった「リン・トウキョウ」をはじめ、アメリカ発の「ミュラド」、オーストラリア発のヘア&ボディケアブランド「オーストラリアンオーガニクス」、9月10日から加わったイギリス生まれのナチュラル&オーガニックボディケア「フィグス&ルージュ」といったインポートブランドの全アイテムを揃えている。
 これら4ブランドの全アイテムは、気軽に試すことも可能で、洗面スペースも設置している。
 手の甲に「泥ぱっく」をテストした20歳代の若い女性は、「泥のパックをすることで、化粧水の吸収がよくなり、しない時よりも、肌がしっとりした感じ。また、サロンに関しても、清潔感があり、スタッフも親しみやすく、感じがよかったので、入りやすい店」という感想。
 今春のグランドオープンから半年。まずは、順調な滑り出しと言えそうだ。

・所在地=渋谷区神宮前6丁目33-14
・電話=0120・363・961
・営業時間=平日午前11時〜午後8時、土曜・日曜・祝日午前10時〜午後8時
・定休日=毎週火曜日

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