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【おみせ拝見】2010-10-06

ソフトクリーム、読者モデル、女の子情報の発信で注目 「Pafe Studio」竹下通り店

 主に、中高生の女の子向けに、パフェとアイスクリームを売る店だが、同時に店舗そのものがメディア化されており、USTREAMと連動した情報発信基地でもある。その「Pafe Studio」は、ファッション誌の読者モデルが店長をつとめ、女の子が興味を持つ新商品のサンプルを配布するなど、マーケティング機能も持った、新しいカタチのカフェとして注目されている。

ソフトクリーム、読者モデル、女の子情報の発信で注目 「Pafe Studio」竹下通り店

 オープンしたのは今年の七夕、7月7日。「北海道で食べたおいしいソフトクリームの味が忘れられず、これをプロデュースしたいと願ってやまなかった読者モデル・千葉沙子さんの念願がかなった。
 販売するのは、ミルク、メロンやミックス味のソフトクリーム(400円)、およびソフトクリームでつくったストロベリー、バナナ、マンゴーなどのアイスクリームパフェ(520円)。デコパフェ、ハーフ&ハーフなど、バリーションもけっこう豊富だ。
 原宿・竹下通りの1階ならまだしも、ビルの地下ではハンディが大きすぎると思いきや、実はインターネット、ブログで広がり、けっこう人は集まってくる。
 どうやら“ウリ”は、「北海道の小樽から空輸で取り寄せている」というソフトクリームの味と、「原宿に集まってくるファッションに敏感な女の子たち」といったところ。

 店長が現役の読者モデルだけに、ファッションリーダーを自負する女の子たちが自然に集まり、互いのファッションをチェックし合い、ここから新しいファッションも生まれている。
 店内には、撮影コーナーもあって、USTREAMで流される。「原宿はステージ」をキャッチコピーに、今夏から創刊された写真誌風の「原宿Girls」にも載る。
 まさに、店名にいう「Pafe」と「Studio」そのもの。女の子にまつわるデータを集めたいマーケティング会社が注目する理由も、このあたりにありそうだ。
 週末に、有名タレントを招いての「ネイル講座」や、(石を貼る)デコリストによるイベントなども、近く開始するという。

 直近の話題は、何といっても東京大学とコラボレーションした、全く新しいソフトクリームの開発。東大では“ミドリムシ”と呼ばれる微生物(学名”ユーグレナ“)の培養に成功、「次世代のバイオ燃料」として注目されている。
 これは同時に、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸など59種類の「体にいい成分」を含んでおり、これをソフトクリームに混ぜて売り出そう、というわけだ。
 何しろ、「1グラムで一日分の栄養が、全部とれる」とか。色は「薄いみどり色がつく」といい、これが“ミドリムシ”の由来。「ミドリムシソフトクリーム」と仮称しているが、「もっといいネーミングはないのか」がホンネだ。
 とはいえ、準備が整い次第、10月末から発売に踏み切る。
 当然、テレビ局なども動いて、取材に入っている。
 ソフトクリームもさることながら、「次世代バイオ燃料」では、かなりの実績もあり、東大では、その名もズバリ、「ユーグレナ」というベンチャー企業を立ち上げている。業績も順調で、2011年には株式上場も予定しているという。
 
 ・所在地=渋谷区神宮前1丁目6−15 原宿ジュネスビルB1F 
 ・TEL/FAX=03・5775・4898
 ・営業時間=正午〜午後7時

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