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【人物登場】2010-11-15

"社会起業家”が社会を変える 鹿庭 江里子さん(チェンジザワールド共同代表、ディレクター、レポーター)

 「チェンジメーカーが社会を変える」−−この問題意識でいま、ビジネスアイデア・コンテストとフォーラムの開催準備に余念がない。チェンジメーカーとは、社会起業家のこと。社会貢献を“事業”として成功させている団体、企業などのリーダーから、広くアイデアを募り、ブームやトレンドに流されない起業家人材の育成をめざす。

"社会起業家”が社会を変える 鹿庭 江里子さん(チェンジザワールド共同代表、ディレクター、レポーター)

 「日本国内、さらには地球規模での様々な社会的な問題を解決するために、いま社会企業家が注目され、ひとつのムーブメントにさえなっている」とみる。とはいえ、情熱や志だけでNPOや各種法人を起業しても、「5年も生き残れるのは、わずか15%」という。そこで、昨年8月にスタートさせた「チェンジザワールド合同会社」(重永忠代表CEO)を軸に、社会起業家の育成・支援に乗り出したわけだ。
 「チェンジザワールド」(CTW)とは何か。先ごろ「3Dimentionを軸に、社会に“創発”を生み出すことのできるイノベーター・イノベーションを育成・醸成することをビジョンとし、そのために必要な技術・知識・体験と場を、斬新なアプローチで提供する」と定式化した。
 3Dimentionとは、“招贈鵜叩兵分自身、家庭、職場)⊆匆顱蔽楼茵国)C狼經超〜GAIA生命体。
 「CTWのプラットフォームは、いま3つ」まで到達している。

 真っ先にスタートしたのが、「表参道アカデミー」。ソーシャル・イノベーションや社会貢献を、自分の人生の取り組みとしていく時に必要な「気づきや発見のための学びの場」と位置づける。次いで、「CTW−VISION FORUM」。“創発”を目的としたCTWを共有、実現するための「ブレイン・ストーム・フォーラム」で、すべてを“双方向”で行う。そして、CTWの1周年記念で今秋9月に始まったのが、「CTW TV」。
 U STREAMなど、WEB3.0の手法を取り入れながら、ビジュアルに、これまた“双方向”で発信していく。これまでに、現場レポートとして、岡山県西粟倉村での「森の学校」、そして「天ぷらの廃油をガソリンに」と取り組む東京油田(墨田区)の女性社長を紹介。「一人でも多く登場してもらい、伝えずにはいられない」と、“伝える義務と責任”に燃える。
 ほかに、重永忠CEOとイメージコンサルタント・越智由美さんとの対談は、あと、5〜6回の実施で、来年に出版の計画。自らは11月から「100冊を120日間で読破」するチャレンジを開始、共感者の寄付金を「私が選んだ団体に寄付する」と張り切る。
 11月10日に締め切った、社会貢献事業のアイデア募集は、経験豊かな審査員によってグランプリを決定、27日のCTW VISION FORUM(原宿ピアザアセンブリーホール)で表彰の予定だ。

 かにわ・えりこ 東京出身。立教大学文学部卒後、テレビマンユニオンなど番組制作会社で活躍。在京キー局の、主にドキュメンタリー、ART系番組などの企画制作に従事。結婚・出産を機に、夫の故郷・四国に移り、香川シュタイナー教育勉強会の設立に参加。会の運営、講演会の企画・実施にもかかわる。FM音楽番組では、構成にとどまらず、自らパーソナリティとして登場。
 写真は独学で学び、2005年から四国の広告代理店の依頼で、フリーの写真家として活動開始。
 一方、子どもの学校の関係で、ボランティアとして障害者ポートレート撮影、障害者クラス読み聞かせなど。「障害者が、あれほど喜んでくれるのか。人は外見ではない。内側のグッドネスに光を当てて写すのが最も大切」と目覚めた。この経験が一大転機となって、「クライアントの本質的な輝きや個性を引き出す才能」を開花させ、信頼感を高めていった。
 その後、自分の故郷・東京に戻り、都内スタジオで、独自のアプローチによるアーティスティック・ポートレートを提供。2009年からチェンジザワールドの運営に参加し、いま共同代表、ディレクター、レポーターなど、八面六臂の活躍が続く。

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