特集/コラム

【人物登場】2010-11-18

「原宿はステージだ」を掲げ、タレント・モデルを発掘へ 田代 雅裕さん(「原宿girls」編集長)

 「原宿はステージだ」をキャッチフレーズに7月末、新しい写真誌風の季刊フリーマガジン「原宿girls」をデビューさせた。タレント、モデルの卵を発掘をめざす。この次は、モデル事業に力を入れる構えだ。

「原宿はステージだ」を掲げ、タレント・モデルを発掘へ 田代 雅裕さん(「原宿girls」編集長)

 10月に発行した「原宿girls」の秋号(第2号)は、登場した女の子も創刊号の21人に対して27人に増え、「個性もアピール度もアップした」と手ごたえを感じる。「普通は、読者ターゲットに合わせた女の子をモデルにして、本を作るが、こちらは原宿に集まってくる、いろいろなタイプのキャラクターの子が1冊の本になる」と、あまり例のない、ユニークな取り組みを強調する。
 登場するのは「原宿に来ている、中学生から社会人1、2年生の女の子」。コンセプトは「原宿は街というより、ひとつの『ステージ』です。そこに来る女性は、全員がモデルでありタレントです。そんな女のコを紹介するのが『原宿ガールズ』です」と謳う。
 第3号(冬号)は来年1月の発行予定。「もっと攻めて行かなくっちゃ」と、「モデルの撮影風景などを、メディアに取り上げてもらえないか」と売り込む。
 いま、このフリーマガジンの配布場所は、青山、原宿、表参道エリアの美容院やレストランなど、約50カ所だが、「「iPhone」「iPad」に「原宿girls」を、まず無料で見てもらうアプリーケーションを作った」、として、WEB・ケータイ公式サイトやtwitterとも併せて、相乗効果を目指す。

 表参道の欅並木に昨年、11年ぶりに復活したイルミネーションとの連携も、今年12月1日から始まる。「表参道イルミネーション 2010」の公式ホームページで、誌面に登場する女の子たちが、「原宿表参道のカフェやレストラン、イルミネーションのスポットを日替わりでレポートする企画」を展開する。
 女の子の発掘・スカウトには、協力者の存在が欠かせない。竹下通りに今夏、オープンした「Pafe Studio」は、現役の読者モデルが店長を務める、パフェ、アイスクリーム専門店だけに、ファッションリーダーを自負する女の子が集まってくる。新商品を置いてマーケティング機能を持つとともに、「Ustreamとも連携した情報発信基地」となっており、有力拠点として期待されている。

 たしろ・まさひろ 1963年2月生まれ、長野市出身。音楽・芸能好きで、学生時代から芸能人のマネジメント、プロモーションひと筋に歩む。おかげで、進学した日大商学部は、2年で中退。ビッグネームでは観月ありさ、のマネージャーを務めたのが最初。いま、2001年9月設立のヴィジョン・ファクトリーの取締役クリエイティブ部長。2010年夏に「原宿で見つけたい。今後もスターをつくりたい」と、「原宿girls」を創刊して編集長に。
 これまでは、タレント、俳優、ミュージシャンなどの売り出し役だったが、今後は新会社も作って「モデルの発掘と育成・派遣に力を入れる」というのが、当面のビジョンだ。
 同世代の松田聖子に憧れ、「歌はうまいし、エネルギーを貰った」のが、この道に入るキッカケ。趣味は「ギターと哲学」という。

特集/コラム一覧