原宿新聞

「昔の学校みたいな文具店」
Freiheit フライハイト (輸入文具セレクトショップ）

「普段の仕事で使うボールペンやノートであっても、センスのいいもの以外は使いたくない」。そんな20代後半からの女性たちに特に支持される輸入文房具店が、原宿・明治通りの裏側にある。

「Freiheit（フライハイト）」（神宮前4）は、昨年10月にオープンした文具の専門店。イタリア、ドイツなどヨーロッパ各国だけとどまらず、韓国などアジアの国からも、ユニークな個性を感じさせる数々の文具を集めている。

表通りには面していないため、「お昼ご飯の帰りに偶然発見」されることは少なそうだが、独自のセンスを感じさせる品揃えが評判となり、開店して半年あまりながら確実に固定ファンを掴んでいる。特に20代後半からの女性、すなわち日本の他のどんな層よりも、こまごまとした持ち物にこだわる人たちからは人気のようだ。

1本80円の鉛筆から、5千円程度の名刺ホルダーまでが揃うが、オーナーの中沢さんによれば、「使うのが勿体無くなるような超高級品ではなく、普段使いできる程度の価格でなおかつ眺めて楽しいもの」という基準で選んでいるとのこと。そう聞いてみると世界じゅうから品物を仕入れているにもかかわらず、それらが棚に並べられた様子を見る限り、まるで同一ブランドのような統一感があるのがなんとも不思議だ。

お店のコンセプトは「昔の学校」ということだが、どの品物からも、厭味のない品のいいノスタルジーが漂っていることは、確かに感じられた。