特集/コラム

【おみせ拝見】2006-11-06

愛猫家の隠れた社交場
ねこグッズ専門店「ねこのや」

明治通り沿い、京セラ原宿ビル地下1階(神宮前6)にある「ねこのや」は、原宿でも珍しい猫グッズの専門店。「とにかく猫が好き。猫を愛するあまり、9年前とうとうこんな店まで始めてしまった」という女性、加藤さんがオーナーのお店だ。

愛猫家の隠れた社交場 ねこグッズ専門店「ねこのや」

明治通り京セラ原宿ビルの地下に

オーナーばかりでなく集まってくるお客さんも、男女問わず猫への溢れんばかりの愛情を注ぐ人達だという「ねこのや」。元々はアンティーク宝石店があったという店舗面積はやや小さめだが、店内のいたるところに、すまし顔、とぼけ顔、あるいは人の顔を覗き込んで興味津々の顔など、さまざまな表情をした猫たちが尾を並べる。

これらは皆、置物やイラストレーション、アクセサリーとして作られた同店の猫グッズ。だが商品には猫用のマタタビ酒までもがあり、猫関連の品であれば必ずしも見て楽しむものに限らないようだ。

オープンした当初は、ケンジントンキャットと呼ばれる陶器製ので猫の置物がほぼ唯一の商品だったという当店。だが、英国の陶芸家が一つ一つ手で作り上げる、その置物のあまりの出来の良さがすぐに評判に。間もなく、「自分の作品も置いてくれないか」と作品を持ち寄るイラストレーターや版画家が次々に現れ、今日の充実のラインナップになったのだという。

ほとんどの作家が自分の飼い猫をモデルにしているだけあって、どの作品も猫独特の仕草を的確に捉えたものばかり。愛猫家にとってこうした品々はいくら眺めても飽きの来ないものらしく、中には何か購入するでもなく、毎日のように訪れては猫の置物や版画を眺め、満足げに帰っていく人も多いという。

「猫が好きな方が来てくれるのであれば、すぐに何か買っていただかなくても構わない」と加藤さん。その加藤さんの店は来年記念すべき10周年を迎えるが、2月22日の「猫の日」には店内に22人の愛猫家アーティストの作品が結集。収益を地域猫を育成する団体に寄付することを前提に、チャリティ展示・販売会を行う計画もあるそうだ。

■ねこのや
東京都渋谷区神宮前6−27−8 京セラ原宿ビルB1
JR原宿駅より5分、渋谷駅10分 地下鉄神宮前駅より3分
水曜〜日曜 12:00〜19:00
(定休日)月曜日、火曜日,第1,3,日曜日
TEL:03-5469-1123
公式サイト

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