特集/コラム

【エリア特集】2008-01-11

solde

パリ、1月9日から6週間にわたるソルドが開始

solde

今冬はパリのあちらこちらで行われている大きな絵画展に行く機会に恵まれた。クールベ、黄色いドレスの少女が読書している姿の絵で有名なフラゴナール、果物などの静物で人物画を描いたアーチンボルドーなど16世紀から19世紀にかけての画家が取り上げられていた。それぞれ、数々の作品を各国から取り寄せており改めて規模の大きさに感心した冬だった。ただ冬休みということもあってこのフランスでも日本のように1時間以上列に並ぶ羽目に遭遇してしまった。前もって券を購入しておくことが勝敗の鍵のようである。

そんな中大統領が結婚しそうだという話が流れ何となく落ち着かなくなったパリでは、追い討ちをかけるように水曜日の1月9日から6週間に亘るソルドが始まり、人々はますますそわそわしている。ここ数日は厳しさも和らぎ、木、金、土と夜の10時前後まで続くソルド商戦にパリジャンは繰り出し始めたのだ。

これに先駆け、新聞等では「ソルド十ヶ条」を挙げていた。当たり前のことと言えばそれまでなのだが、その中の例をとると、まず前もって下見をしておくこと。これはすでに遅すぎるが、ソルドが始まる前に気に入ったものをいくつか試着しておいてサイズなども確かめておくこととある。デパートなどに入っているブティックなどではお得意様にはソルドまでこっそり舞台裏に取り置きしておいてくれるという話もテレビで放映されていた。が、これは普段からその店で購入していることが前提となりある程度の投資が必要のようだ。

また、近年のソルドの傾向として最初から大幅な値下げを行うところが多くなっているようだ。したがって以前は2週目、3週目と値下げ幅を増やしていったようなことは期待できず、2週目を待たずしてアタックしろとのサジェスチョンである。売り手側は出来るだけ早く冬物の在庫を掃かせるという意図があるようで、一般的な相場は30%の値引きからだが、確かによく見るとすでに40%、50%という数字がすでに目に付く。お得意様カードを提示するとさらに割引してくれるところもあり注意を喚起している(これは検証済み)。同じ商品でも店によって値引き幅や大元の値段が違っていたりすることもあり、多少の手間隙をかけることも必要のようである。

美術館巡りもソルド巡りも、結局「体力・気力」及び「先手必勝」がキーワードのようで、普段からの体力作りと攻略法が欠かせないようである。

特集/コラム一覧