編集長ブログ

【時事】2009-02-02

仕事は可能性の追求

 本田宗一郎の「挑戦」という語録に「仕事とは可能性を追いかけることである。発明、発見の要素や、発展、改善の要素は無限にある。そう考えて常に新しい目で仕事に取り組みたい」とある。
 会社も生きものだ。誕生したばかりのころは、成長と安定を志向する。ところが、創業期の不安定さを乗越え成長、安定期を迎えたと思ったとたん、事業、組織のマンネリ化を招き企業は衰退の道を歩んでいく。必然のことだ。進歩、成長を続けたいのであれば、それは時代とともに常に破壊と創造を繰り返していくしかない。30年前の人気企業が、いまの一流企業であることは稀だ。
 安定は居心地がいいかもしれない。まるでいい湯加減の風呂のようなものだ。かえるのたとえではないが、結果はその環境から抜け出せなくなり、死滅するというもの。安定した環境にいたい。それはある意味人間として当然の摂理。ただ、そうした環境に安易に甘んじていると、その環境の変化についていけず存在できなくなるというパラドックスが存在する。
 環境の変化は誰もが恐い。ただ、そうしたことに挑まなければ、
何も生まれはしない。企業が改善、破壊、創造をあらたに起こそうとすると、組織には軋轢が生まれる。ある意味当然なこと。ただ、逆説的にいえば、軋轢もなくなぁなぁですごす組織で何か創造的な「仕事」ができるのか。何も生まないのは明らかで、そうした組織は社会的に排除されていくだろう。
 仕事は自分で考えてやること。作業はルーティンワークで、しなければならないこと。仕事は常に問題意識を持ち改善、改革、破壊・創造する気持ちが必要。本気でいい仕事をするにはお互いの意見を主張、何かよりよいものにしていこうというのが仕事なのだ。また作業にも改善の余地は大いにあるはずだ。それを実行してはじめて「作業」が「仕事」に変質する。
 溜まった水が腐るように川は流れてこそ新鮮なのだ。運動体のエネルギーは動くことによってうまれている。動かない組織にエネルギーは発生しないのだ。
 「挑戦」。この言葉の意味は、マンネリを打破、何かにチャンレンジすること。それは個人も企業にとっても大切なこと、心の在り様の問題なのだ。
 

編集長ブログ一覧